令和7月7月吉日
第28回日本医薬品情報学会総会・学術大会
大会長 真野 泰成
(東京理科大学 薬学部 教授)
このたび第28回日本医薬品情報学会総会・学術大会を、令和8年(2026年)7月11日(土)~12日(日)に、東京理科大学葛飾キャンパス(東京都葛飾区)に於いて開催する運びとなりました。
医薬品情報は、医薬品の開発段階から臨床使用までの医薬品のライフサイクルにおいて創出され、多種多様な情報の中から適切に収集・評価・解析し、提供・活用することで、医薬品の適正使用に繋がります。病院や薬局などの医療現場における医療従事者のみならず、製薬関連企業、行政、大学などの関係者は、それぞれの立場で医薬品情報に関わり、患者個々の薬物治療の最適化、医薬品安全対策の立案、有益な情報の再構築や創出に努め、医薬品の有効性・安全性を向上させることで患者の治療に貢献しています。一方、近年、科学技術や医療・健康に関するデジタル化が進展し、AIの活用や医療ビッグデータの解析などにより、医薬品情報を取り巻く環境は飛躍的に進化しています。これらの変化に対応し、医薬品の適正使用を一層推進するために、医薬品情報に関わる専門家は、デジタル技術を積極的に利活用するとともに、医薬品情報を共有し、それぞれの専門性を活かして連携・協働しながら(輪)、新たな価値ある有益な情報を創出(共創)していくことがますます求められています。このような背景から、本学術大会のテーマを“医薬品情報の「輪」と「共創」”としました。医療の質の向上、患者ケアの最適化に向けて、多様な連携・協働、医薬品情報の創出・共有、医療ビッグデータの解析やAIなどの革新的技術の利活用、医薬品情報が果たすべき役割などについて議論したいと考えております。本大会を通じて、最先端の知識や情報を共有するとともに、参加者間の交流を深め、医薬品情報の「輪」が広がり、「共創」が促進されることで、これからの医薬品情報学の発展に寄与できる場となることを願っております。
多くの皆様方のご参加とご発表を、心よりお待ちしております。
令和7月7月吉日
第28回日本医薬品情報学会総会・学術大会
大会長 真野 泰成
(東京理科大学 薬学部 教授)